次の目的地はインドではなく「岐阜県」になりました。明日向かいます。


現在ネパールはカトマンズで暮らしている@Flowshaです。

約1ヶ月ほど前に南インドからインドビザ更新のためにやってきました。しかしこの間、もっといえば南インドで暮らしていた頃からですが、今後の生き方を考える機会が増え、結果この旅4回目のインド入国をキャンセルしました。


2年前の秋から暮らしたい場所で好きな事をして暮らしたいとその夢をインドに求め、30kgの全財産を詰め込んだバックパックを背に自分のホームを探しまわる旅を続けてきました。


そんな放浪生活の中で、北インドのマナリと南インドのコヴァーラムビーチが気に入りシーズンによって行き来きしていました。どちらもインド特有のカオスな一面はあるもの、ゆるやかに流れる時間の中で自然と沸いてくる自分の興味の先にゆっくり、そして丁寧に向き合う事ができました。


しかしその暮らしを通し新たな欲求、そしていくつかの問題点が見えてきました。



自給自足の夢


日本に居た頃、日々の忙しさで時間がとれない/面倒/手間という理由で普段のちょっとしたコトやモノをサービスとして買っていましたが、時間の流れがとてものんびりしているインドでは、皆それぞれ頭を使い工夫をして、まるでその行為自体を楽しんでいるかのように自分たちで作り上げて行きます。僕自身も旅人である以上荷物の量には常に制限がつきまとうので何かある度にモノを買って対処していると結果的に自分の首を絞める事になります。


そういう状況下では自然と今有るものを工夫し利用する事で乗り切る癖がついてきます。それが思った通りに機能してくれるととても幸せに感じますし、そこまでの努力や労力などのプロセス自体がエンターテイメントとして楽しめ、有限であるモノを大切にしなければという心も育まれます。ちょっとした知恵と工夫と労力が生活や体験の質をより高めてくれる事を旅とインド人から教えてもらいました。


そんな生活の中で次第にこのゆっくりとした時間の中で自分で作った野菜を食べてみたい。こんな家具を作ってみたい。衣・食・住、暮らしそのものをクリエイトしていきたいと次第に思うようになりました。


しかしいくら長期滞在者であっても旅人としての立場ではやれることには限りがあります。観光地から少し離れたローカルエリアでは日本では信じられないような金額で土地付きで家を購入できてしまいますが、ビザの問題已前にインド人との越えられそうにない思想感・宗教感、コミュニケーションや治安の問題から現実的ではないと感じました。


テクノロジーへのフラストレーション


この旅生活の中で趣味事に向き合う時間は豊富にありましたが、時間があればあるほどより深部へ、より繊細にと自然と向かって行きます。そうなると手持ちの道具ではいろいろと限界が来てまいます。


たとえば僕はトラックメイキングが趣味で日本から小型のリズムマシーンやらシンセサイザー、旅にはちょっと大げさなスピーカーなどの機材を持ってきています。


しかし良い音を追求しようとすればするほどコンパクトさを優先した簡易的な機材では物足りなくなってきてしまい、本格的な機材を欲するようになりました。そうなるとやはり荷物の壁にぶつかります。またそういった自分の必要とする機材と言うのは大概途上国にはありませんし、あったとしても一部の富裕層が暮らしている大都市です。特にインドは途方もなく大きな国です。そこまで辿り着くのに大変な労力が必要になりますし、仮に辿り着いても本当にその製品があるという保証も(事前に確認をとっていたとしても)ありません。


オンラインショッピングで送ってもらうと言う手も考えられそうですが、これもまたごくごく限られた都市部の富裕層だけのお話で旅先での観光地付近の地元民は誰一人として利用した事も見た事もない、仮に利用しても指定した住所に届く保証もないということでした。またそれを乗り越えて手に入れたとしても場所毎にいられるシーズンがあるのでそれらをそこに置いたまま次の目的に行く事は治安的に絶対あり得ません。


また形あるモノというのは当たり前ですがいずれは壊れます。実際にこの旅の中でバス事故に2度遭い、持って来た音楽機材のいくつかは壊れました。日本で購入した機材に関しては修理などのサポートも受けられず、同じ製品自体もインドを含む周辺国では入手ができないものばかりで、失ったものは諦めるしかありません。


インドで買ったiPadもトレッキング中に落として画面を割ってしまい、修理屋にガラス交換してもらいましたがその後街を離れたタイミングで動作不良になり、再び別の街で修理してもらいましたが、また街を離れた直後に動作不良になり使い物にならなくなってしまいました。この辺りは本当にインドです。


仕方がないので最新機種のiPadを購入しようとお店に行っても「一週間後に入荷するから待ってくれ」と言われ続け結局2ヶ月間またされようやく手に入れる事ができました。不思議なものでインドでは在庫がないととりあえず一週間待てと言われることが異常に多かったのですが、その言葉の対する根拠は実は全くないです。にもかかわらずそれを100%大丈夫だという自信に満ちあふれた態度で対応してくるので、それが単なる虚勢だとわかるまではとてつもない心労と絶望感を味わいました。


お金さえ出せばそれに見合うサービスが返ってくると言う理屈はインドでは通じません。約束事も契約事もその瞬間の気持ちひとつで大胆に変えてしまう力強さが彼らにはあるのでこの辺りは常に悶々としてしまいます。



日本の片田舎という選択


そこで急浮上した日本の片田舎という選択肢。いろいろ調べてみると、一年前この旅の中で知り合ったパートナーの出身地でもある岐阜県の山間部では空き家の増加が社会問題となっており、一軒家で畑付きの物件でもコヴァラムビーチで暮らすのとほとんど変わらない予算で生活ができる事がわかりました。それだけの過疎地でも下手すればLTEが通っていたりAmazonで買い物をしても2日ほどでモノが届き、農家直売の新鮮な野菜を安価で手に入れる事ができ、さらには自給自足への一歩も踏出せると言うインドでつまづいていた部分の答えが現実的に解決できる見込みがたちました。もちろん何事もやってみないことにはわかりません。


ですが現時点での「してみたい新しい生き方」が現実的にチャレンジできるチャンスと環境が今の僕にはあります。本当に感謝の気持ちで一杯です。


この選択は僕の旅生活の延長線にある


ここまでの決断をするのにこれまで何度もパートナーである彼女と打ち合わせをしてきました。そしていよいよ明日ここカトマンズから岐阜県に向かいます。僕にとってこれは帰国と言う感覚はなく、あくまでも次の目的地です。ここで自分達の場所を時間をかけてゆっくり作って行くつもりですが、その間は山ごもりした仙人のような生活を送り、冬の間は再び南インドに戻り春頃まで暮らそう考えています。


ですからSNSで知り合った方々はもちろん、僕の直接のお知り合いの方々にもこれまで1年8ヶ月続けてきたインドでの旅生活の続きだと思って頂けば幸いです。


ギリギリの報告で乱筆・乱文・まとまりのない長文になってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。


これから明日のフライトに向けてパッキングを始めようと思います。
旅の生存確認&ご報告でした。


僕の人生という名の旅はこれからも少しずつカタチを変えながら続いていきそうです。