インドはケララ州にやってきてもうすぐ2ヶ月。極寒の銀世界から常夏のビーチリゾートへの急激な環境変化に順応すべくゆったりと過ごしていたら、いつの間にか日本では春の兆しが垣間見える時期になってしまいました。
この間筆者は何をしていたかというと、iPadで絵を描いたり、音楽を作ったり、ボディーボードをしたり、たまーに仕事をしたりと完全にゆるゆるなインドタイムを満喫していました。そして気づけば帰国までの折り返し時期を過ぎていたという事実が発覚し、今日慌ててブログネタを探してきたという次第です。
ということでこちらでのブログネタ一発目として南インドの男性ファッションを紹介してみます。
襟付きシャツに腰巻スカート
ここケララ州、そしてお隣タミルナドゥ州も含め、南インドを訪れるとまず気になるのが襟付きシャツに巻スカートという独特なファッションに身を包んだ男性陣。襟付きシャツ自体はインド全土でよく見るファッションで、身分や職業を超えて自分を社会的にキチッと見せたいという意識を感じます。が、それに巻きスカートを合わせている姿はけっこう衝撃的でした。もし日本でこんな格好のおじさんが街をうろついていたら即職質対象になりそうですが、南インドではいたって普通。
海の男達も、
通行人も、
ココナッツ取りの職人さんもみんなスカート姿です。
この腰巻スカートはルンギと呼ばれ、南インドでは一般的な男性ファッションだそうです。以前地元の方に聞いた時、ルンギは既婚者が着るものだと説明を受けたのですが、先ほどチャイ屋さんで聞いた話では「誰が穿いたっていいんだよ」と言っていたので、このあたり定かではありませんが、実にインドらしい寛容な文化のようです。
ここコヴァラムのビーチ沿いではルンギを始め様々な布を観光客に手売りしているおじさん達をよく目にします。
買ってみた
せっかくここで長期滞在するのであれば日本人である筆者もルンギを身につけてみたい!ということで2枚ほど買ってみました。(といっても実際には1年前訪れた時に買ったものですが今回改めてご紹介)
ルンギは様々な柄やデザインがあり、状況によって履き替えているらしいのですが、筆者の買ったルンギのように柄が妙に可愛らしいデザインを履いているおじさんもよく目にします。購入価格は一枚日本円で400円ほどでしたが、高額なものでは一枚数万円の高級ルンギもあったりします。さすがインド、ピンキリ具合がハンパない!
ちなみにこの青いほうのルンギには、「旭化成」と「日本」のクレジットが。
MADE AS JAPANという微妙な表現の仕方にインドらしさを感じるのは筆者だけでしょうか。
履いてみた
ざっくりですが、ルンギの履き方をご紹介。ちょっとややこしいですが、慣れるとササっと装着できるようになります。またこれも慣れですが、歩行中にサラッと脱げてしまいパンツが丸見えになる事故も発生したりします。けっこう恥ずかしいので危ないと思った時はササっと物陰に隠れて巻き直しましょう。
〆
とうことでこちらの生活ではデフォでルンギ姿な筆者です。画像ではラジャスタン州で買ったチャイTシャツを着ていますが、普段は裸でルンギ一枚生活を送っています。(※パンツは履いてます)ルンギの履き心地はスースーと風通しも良く涼しく、夕方以降は足首まで下ろして蚊よけにもなり便利です。もし今後、南インドを訪れる予定の男性の方は是非ルンギを履いてみることをお勧めします。地元の方とのコミュニケーションツールにもなりますよ!
(本文おわり)